前夜セミナー

8月24日(金)


【1】アレルギー疾患を全体でとらえて見えてくること

17:30〜18:30

アレルゲンは排除する? アレルゲンは注射で取り込む? それとも食べる? ステロイドの塗布や吸入は、アレルゲンによる症状を隠してしまう? そもそもアレルギー疾患ってなんだ? アレルギーとは、本来敵ではないものに対する免疫反応である。アレルギー疾患は気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、結膜炎と多彩であり、成人領域では各々の科が対応するが、小児科医は小児をまるごと全体でとらえる。全体でとらえることで、それぞれの疾患に対してどう対処していけばよいかも、今議論になっている(またはなぜか議論を避けられている)疾患の治療の方向性も、見えてくるのである。

事務局からのひとこと
外来小児科医であれば、専門であろうとなかろうと、診療しないとならないのがアレルギー疾患です。今回の前夜セミナーでは、アレルギー診療に長く携わっていらっしゃる高増哲也先生をお招きし、アレルギー疾患をあえてマクロでとらえるお話をお願いしました。きっと目から鱗というお話が聴けると思います。

【2】わかりやすい予防接種−基礎の基礎

17:30〜18:30

アフタヌーンセミナーでも同じ内容のお話をしますが、前夜セミナーのほうが時間があるので少しゆっくり詳しい説明ができると思います。
ここ2〜3年、子どもの受ける予防接種が急に増えました。日本はもともと予防接種実施の際の制約が多い国ですが、それに加え接種スケジュールが過密になったことや新しいワクチンの登場からお母さん方の関心も高まったことで、予防接種に関する相談が増えるとともにお答えに窮する場面も増えているのではないでしょうか。
このセミナーでは医学系の講義を聴く機会が少なかった事務系職員や看護系でも小児科の臨床経験が浅いスタッフを対象として、おもに講義形式で、予防接種に関する基礎知識を理解・整理していただき、お母さん方から寄せられる質問に答えられる応用力をつけてもらうことを目標とします。

【3】ナースだからできるやさしくたのしい喘息の外来看護

17:30〜17:50 この後引き続いて「ハンズオン・ピークフローメーター」(予約制)があります。

普通の喘息とか、喘息気味・・・の管理は、いつでも気軽に相談できる「外来小児科」が最適。でも、薬はいろいろだし、アレルギーやたばこなどの環境因子やさまざまな呼吸器感染症の影響もあったりして、患者さんの病気への理解を深めたり、やる気を維持してもらうのも結構難しいですよね。そんなときはナースのみなさんのかかわりがとても役立ちます。短い時間ですが、その後に続く「ハンズオン・ピークフローメーター」の前に、ちょっとだけお話しさせていただきます。