特別講演


【1】明るく、楽しく、あきらめない生き方

8月25日(土)13:05〜13:50

事務局からのひとこと
2009年米国で開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し、2011年11月カーネギーホールでアメリカデビューを飾ったピアニスト辻井伸行さん。生れながら視覚障害を持つこの天才ピアニストを育てたお母様、辻井いつ子さんに伸行さんの子育てについてのお話をうかがいます。子どもの才能にどのように気づき、それをどのように伸ばしてあげられるか、ハンディを背負ったお子さんの子育てで何が問題なのか・・・辻井さんの経験を、子どもの成長に関わっている皆さまに聴いていただこうと思います。

【2】森羅万象〜いのちの交響楽〜

8月26日(日)12:45〜13:45

事務局からのひとこと
横浜で胃腸科内科クリニックを開業すると同時に、サバンナの自然と動物を テーマに写真を撮り続けるプロのカメラマンでもある井上冬彦さん。1997年写真集「サバンナが輝く瞬間(とき)」で第6回林忠彦賞を受賞。いくつかの写真集を出版し、昨年は「日本医事新報」に「森羅万象〜いのちの交響楽〜」を連載されました。井上さんの写真は、日々忙しい私たちを癒してくれます。大自然の素晴らしさ、生き物の「生と死」を語っていただき、次世代を担う子どもたちへのメッセージを伝えてもらいます。

【3】新しい創傷治療

8月26日(日)12:45〜13:45

司会者からのひとこと
なぜ外来小児科で創傷治療、熱傷治療を行うのか、それは従来の治療が子どもにとても痛くてつらいものだからです。消毒薬やガーゼを使用せず、適切に湿潤療法を行えば、痛みも少なく、傷跡もきれいに治ります。深い熱傷で必須と言われている皮膚移植も必要がありません。子どものアドボケーターである小児科医には自家薬籠中の物にしていただきたいと思います。
そればかりでなく、湿潤療法を始めると考え方が変わってきます。感染とは何か、病原体とは何か。夏井睦先生著「傷は絶対消毒するな」をお読みになり本講演にお越しになれば、より一層、楽しめることまちがいなしです。横浜でお会いできることを楽しみにしております。

【4】志を救われた泣き虫小児科医の話 ―地域医療再生のヒント―

8月26日(日)13:50〜14:50

私の話のために皆様の貴重なお時間を頂けたことに大変感謝いたします。
私は19年春にふるさと丹波の小児医療をあきらめ「柏原病院を辞める」と公表しました。しかし、その舌の根も乾かぬうちに、「地域に守られた兵庫県立柏原病院小児科からのメッセージ」「志を救われた小児科医の一例」などの演題で全国10箇所以上で講演、そしてまた、新聞・テレビなどメディア各社の方々にも多数取材して頂き、丹波の小児医療再生の様子をお話してきました。
最近は調子に乗って「わたしのこの講演を聴けばあなたは日本を救える!」と言いながら大学の医学部で講義や学外実習までさせて頂いています(高知、神戸、金沢医大)。私のこの変貌ぶりの理由をこの機会に、少しでもご理解いただけたら幸いです。
事務局からのひとこと
「県立柏原病院の小児科を守る会」のお母さんたちの活動はその地域だけでなく、全国に勇気、感動、元気を与えてくれました。テレビドラマにもなりましたし、感激した厚生労働大臣の突然訪問もありました。その渦中にいらした和久先生に当時を振り返っていただきながら、未来志向のお話をうかがい、私たちも元気になりたいと思います。「小児科」と「地域社会」が融合したまさに本年次集会の最後を飾るにふさわしいテーマだと思います。